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2021年農業経営アドバイザー試験の話

農業経営アドバイザーという資格を受けたので、体験記・攻略法を残しておきたいと思います。2021年試験の全体の流れとしては、7月はじめに申し込み、10月にレポート提出、11月に試験を受けて1月に結果発表というスケジュールでした。

目次

農業経営アドバイザーとは

 日本政策金融公庫さんが認定する民間資格で、農業経営全般に対するアドバイスをする能力を認定してもらえるものです。税理士や銀行員さんなどが受験するようです。林業・水産業経営アドバイザーというものもあるようです。
 コロナ前に一度調べたことがあったのですが、当時は東京で約一週間の講習など、物理的に厳しい内容だったので見送り。それが今回(2021年)はオンライン受講が可能になっていたので、試しに受験してみました。

税理士が受験する場合

 税理士は農業簿記と経営診断の2試験は免除。農業マーケティングのレポート試験と、農地法・労務管理・農業政策の全4科目の試験で合否判定となります。結構マイナーな資格らしく情報が乏しいです。後進の方々のために攻略法と過去問を残しておこうと思います。

レポートの攻略法

 2021年度の課題は「あなたの地域の産品(農林水産物及びその加工品)を1つ挙げ、消費者向けと外食向けの両面から今後のブランド戦略を述べなさい」というもの。
 産品の選び方はそれぞれだと思いますが、私の場合は「福井県若狭町の梅」をテーマにさせていただきました(仕事のほうでご縁があったため)。あとは競合(紀州梅)との比較・戦い方などを書いていくのですが、基本的にレポート試験の要項に沿って、講座の中にでてくるキーワードを盛り込んでいけばOKかと。
 意識して入れたキーワードとしては「意味のある商品」「差別化」「農家の苦労やこだわりなどのストーリー」「共感価値」「win-win」「地域農業の持続的な発展」といったところです。
 自分で取材に行った圃場・産品・加工品の写真や農林水産省のグラフなどを入れて見栄えをよくすると印象がいいのではないでしょうかー。

試験の攻略法

 農業経営アドバイザーの試験、過去問がないのでどれだけ勉強したらいいかわからないのが悩ましいです。2021年の試験で出題された内容を覚えている限り残しておきたいと思います。多分この記事が一番情報量多いかと思いますよ!
 試験はCBT試験、大津の学習塾で受験してきました。10時から受付開始で、人数は10人くらいでした。受付した順にPCで試験開始。試験時間は15分×3科目(各20問程度)ですが、終わった順に帰っていいので、30分で退室してきました。

①農地法

 結構勉強必要です。講義のテキストを3周してようやく合格レベルにいけるかどうか。出題された内容は、
・農地の判断(耕作されていない土地は農地か)
・土地をコンクリートで覆う場合の手続き
・適格法人の従事日数
・NPO法人は賃貸借ができるか?
・賃貸借期間満了時に自動更新?自動解約?
・耕作放棄地を持っていても新たに農地取得できるか?
・800万控除の要件

②労務管理

 講義のテキストは一番多いですが、試験は一番簡単です。税理士で実務をやっていれば無勉強で大丈夫なレベルです。簡単すぎたので問題覚えてませんゴメンナサイm(__)m

③農業政策

 いやらしい問題が多いです。この試験で1問正解が足らず、今回は不合格になってしまいました。テキスト5週くらいしてても厳しいかな、という印象。。平均点が合格点より低かったようです。

・成長農政
・戦後農政の三法
・KPIが一番未達の分野
・「失われた20年」の期間
・県別の生産性の第3位(鹿児島県)
・上位の(県・市)と平均の差が何倍か
・農家、農業経営体の数
・オランダ型農業の名前
・スマイルカーブ
・チェーンマネージャーの仕事
・農家と販売農家の定義(面積・販売額)
・大規模農家の割合推移

まとめ

 うろ覚えの内容ですし、同じ問題がでることはないでしょうから参考程度でお願いします。ちなみに参考図書は買わなくても大丈夫(講座の内容のほうが充実しています)でした。これから受験される皆様、私の屍を越えて行ってください!

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